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大自然とケルトと妖精の国が生んだ秀作・傑作を一挙公開『アイルランド映画祭2024』5月31日~6月13日 YEBISU GARDEN CINEMAにて開催!

アイルランド映画祭2024
アイルランド映画祭2024に寄せて 「アイルランド映画祭2024」を開催できますことを大変嬉しく思います。 選りすぐりのアイルランド映画作品をご紹介する本映画祭は、昨年に続き2回目の開催となります。 昨年は多くの方にご来場いただき、改めて感謝申し上げます。 今年はより多くの日本の映画ファンの方々にご覧いただきたく、新作から過去の名作まで取り揃えました。
ドキュメンタリー、アイルランド語の作品、アニメーションなど、多彩なラインナップでお届けします。本映画祭は駐日アイルランド大使館が主催し、アイルランド外務省、アイルランド政府観光庁、 バスカー アイリッシュウイスキー、エイラシステムの支援を受けて開催されます。
アイルランドには豊かな文化の伝統があり、その音楽、ダンス、文学は日本を含む世界中で知られております。 映画産業もまた発展を続けており、各地の国際映画祭でアイルランド作品やアイルランド出身者が受賞を重ねています。
今年のアカデミー賞ではアイルランド出身の俳優キリアン・マーフィー氏が主演男優賞に輝き、アイルランドの制作会社エレメント・ピクチャーズの携わった『哀れなるものたち』が4部門で受賞を果たしました。 文化を通じたアイルランドと日本の関係はますます強くなる一方です。 私どもは共通して映画や物語への情熱を持っています。
映画作品はアイルランドを覗く窓となります。アイルランドの風景や文化、人々の巧みな話術やユーモアのセンスなどを垣間見ることができるでしょう。本映画祭をきっかけに、皆様がアイルランドを訪れてくださり、両国の絆を深めることとなれば幸いです。心からの感謝を込めて。どうぞお楽しみください。
駐日アイルランド大使 デミアン・コール
まずは踊れCourtesy of Film Constellation
劇作家サミュエル・ベケットの栄光と波乱に満ちた人生
まずは踊れ Dance First
出演:ガブリエル・バーン、フィン・オシェイ、サンドリーヌ・ボネール 2023年/アメリカ/英語、フランス語/100分/モノクロ、カラー
■6月1日(土)19:00 ■6月7日(金)19:00 ※上映後トークイベント有
不条理劇「ゴドーを待ちながら」などで知られるアイルランドの作家サミュエル・ベケット。彼の波乱に満ちた生涯を端正なモノクロ映像で幻想的に映画化。ダブリンでの子供時代、レジスタンス活動に身を投じた戦時期、妻シュザンヌやジェイムズ・ジョイスとの出会いなど、ノーベル文学賞作家の光と影を丹念に見つめる。ベケットの後半生を『ユージュアル・サスペクツ』(95)のガブリエル・バーン、若かりし頃を『恋人はアンバー』(20)のフィン・オシェイと いうふたりのアイルランド人俳優が演じる。監督は『博士と彼女のセオリー』(14)のジェームズ・マーシュ。
あのボートに乗って
ボート競技にすべてを賭ける女性たちの青春ストーリー
あのボートに乗って Tarrac
※『レイト・アフタヌーン』との併映 *Screen together with“Late Afternoon”
監督:デクラン・レックス 出演:ケリー・ガフ、ローカン・クラニッチ、ケイト・フィネガン 2022年/アイルランド/アイルランド語、英語/96分/カラー
■5月31日(金)19:00 ※上映前、開幕挨拶 ■6月9日(日)19:00
Language:Irish with English and Japanese subtitles
経営コンサルタントとして充実した日々を送るイーファは、父親が心臓発作で倒れたと聞いて久しぶりに故郷に帰ってきた。一命をとりとめた父との関係はぎくしゃくし、のんびりした町の空気にもなじめないイーファだったが、学生時代にボート競技でともに汗を流した仲間たちと再会、22年ぶりの優勝を目指して大会に出場することになる。アイルランド語(ゲール語)が飛び交うケリー県の田舎町を舞台に、アイルランド発祥の手漕ぎボート“、ネイヴオーグ”にすべてを賭ける女性たちを描いた爽快な青春ドラマ。
ベルファスト© Cartoon Saloon 2017
アイルランドのアニメーションスタジオ/カートゥーン・サルーン25周年記念上映
レイト・アフタヌーン Late Afternoon
※『あのボートに乗って』との併映 *Screen together with“Tarrac”
監督:ルイーズ・バグナル 声の出演:フィオヌーラ・フラナガン、ルーシー・オコンネル 2017年/アイルランド/英語/10分/カラー 配給:チャイルド・フィルム
■5月31日(金)19:00 ※上映前、開幕挨拶 ■6月9日(日)19:00
人生の黄昏時を迎えた老婦人エミリー。ふとしたきっかけで彼女は、父親の温もりを感じた少女の頃、愛する人との思い出、そして娘ケイトとの穏やかな生活へと時空を超えた旅に出る。優しいタッチで描かれた家族の絆の物語。エミリーの声を『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』でおばあちゃんを演じたアイルランドを代表する名女優フィオヌーラ・フラナガン、少女時代を同作のシアーシャ役のルーシー・オコンネルが担当。第91回アカデミー賞短編アニメーション賞候補作。
ザ・デッド「ダブリン市民」© 1987 ZENITH PRODUCTION LTD/LIFFEY FILMS LTD. All Rights Reserved. Licensed by Carilon International Media Limited."Images Courtesy of Park Circus/ITV Studios”
ジェイムズ・ジョイスの原作を名匠ジョン・ヒューストンが映画化
ザ・デッド「ダブリン市民」よりデジタルリマスター版 The Dead
監督:ジョン・ヒューストン 原作:ジェイムズ・ジョイス 出演:アンジェリカ・ヒューストン、ドナルド・マッキャン、ヘレナ・キャロル 1987年/イギリス・アイルランド・アメリカ/英語/83分/カラー
■6月2日(日)19:00 ■6月13日(木)19:00 ※上映後イベント有
1904年、ダブリンの静かなクリスマスの夜。夫と共に毎年恒例のパーティに参加したグレタは、帰り際にアイルランドの民謡「オーグリムの乙女」を聴き、過去に思いを馳せる。彼女が夫に語ったのは、若き日のあまりに悲しい別れの記憶だった。20世紀を代表するアイルランド人作家ジェイムズ・ジョイスの短編集「ダブリン市民」の一篇「死者たち」を、『黄金』(48)、『アフリカの女王』(51)の名匠ジョン・ヒューストン監督が映画化。舞踏会に集まった人々の悲喜こもごもを格調高く紡ぎ出す。公開前にヒューストンは亡くなり本作が遺作となった。
コット、はじまりの夏© Inscéal 2022
本国で大ヒットを記録、9歳の少女が経験したひと夏の成長物語
コット、はじまりの夏 The Quiet Girl(原題:An Cailín Ciúin)
監督・脚本:コルム・バレード 原作:クレア・キーガン「Foster」 出演:キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット、キャサリン・クリンチ 2022年/アイルランド/アイルランド語、英語/95分/カラー 配給:フラッグ
■6月3日(月)19:00 ■6月12日(水)19:00
Language:Irish with English and Japanese subtitles
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす寡黙な少女コットは、夏休みを親戚のキンセラ家の緑豊かな農場で過ごすことに。慣れない生活に戸惑うコットだったが、ショーンとアイリン夫婦の愛情をたっぷりと受け、はじめて生きる喜びを実感していく。本国でアイルランド語を主とした映画として歴代最高のヒットを記録、ベルリン国際映画祭で子供が主役の作品を対象にした部門でグランプリ受賞、アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされるなど、近年のアイルランド映画の中でも特に注目を集めた珠玉作。
ぼくたちの哲学教室© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI
哲学的思考によって解決を目指す校長先生と子供たちを追ったドキュメンタリー
ぼくたちの哲学教室 Young Plato
監督:ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ 出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子どもたち 2021年/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス/英語/102分/カラー 配給:doodler
■6月5日(水)19:00 ■6月10日(月)19:00
北アイルランド、ベルファストの男子小学校で実施されている哲学の授業を2年間にわたって撮ったドキュメンタリー。ケネス・ブラナー監督作『ベルファスト』(21)でも描かれた1969年の北アイルランド紛争以降、プロテスタントとカトリックの激しい対立の場となっていたベルファストの街。マカリーヴィー校長は子どもたちの異なる立場や意見に耳を傾け、どんな意見にも価値があることを語る。それを受けた子供たちが問題をどう解決していくか。苦悩しながらも一歩ずつ踏み出していく彼らの姿に誰もが感動するだろう。
シェイン 世界が愛する厄介者のうたた© The Gift Film Limited 2020
アイリッシュ・パンクを代表するミュージシャンを追った傑作ドキュメンタリー
シェイン 世界が愛する厄介者のうた Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan
監督:ジュリアン・テンプル 出演:シェイン・マガウアン、ジョニー・デップ、ボビー・ギレスピー、ボノ 2020年/アメリカ・イギリス・アイルランド/英語/130分/カラー/R18 配給:ロングライド
■6月6日(木)19:00 ※上映後トークイベント有 ■6月11日(火)19:00
パンクにケルト音楽を取り入れた革新的なロックバンド、〈ザ・ポーグス〉のフロントマン、シェイン・マガウアン。爆弾発言だらけのシェイン自身の言葉によって驚愕のキャリアを振り返りながら、誰からも愛された問題児の姿をありのまま映し出す。ジョー・ストラマー、エルヴィス・コステロ、ボノ(U2)、シネイド・オコナーら豪華アーティストが参加した伝説のバースデーライブは圧巻。製作は30年来の友人ジョニー・デップ。昨年11月30日に惜しくも亡くなったシェインの追悼上映。
アイリッシュパブ
アイルランド人の心の故郷、アイリッシュパブについてのドキュメンタリー
アイリッシュパブ The Irish Pub
監督:アレックス・フェガン 出演:ウィリー・アフェル、リアム・アフェル、ボビー・ブラックウェル 2013年/アイルランド/アイルランド語・英語/76分/カラー
■6月4日(火)19:00 ※上映後、アイルランド音楽ライブイベント有 ■6月8日(土)19:00
大衆酒場としてだけではなく、アイルランド社会の中で最も重要かつフレンドリーな社交場、“アイリッシュパブ”。老若男女はもちろん小さな子供まで集まり、大いに飲んで歌って語り合うこの施設の魅力を余すところなく伝えるドキュメンタリー。多くのパブ経営者たちへのインタビューから見えてくるのは、長い間文化を守ってきた自負と陽気で魅惑的な物語。アイルランド人のアイデンティティと誇りをたっぷり味わえる。ロンドンのアイルランド・フィルム・フェスティバルで観客賞を受賞。
タイムテーブル
タイムテーブル
5/31(金)19:00『あのボートに乗って』(Tarrac)+『レイト・アフタヌーン(短編)』(Late Afternoon)
上映前:アイルランド映画祭2024開幕挨拶 Pre-Screening : Irish Film Festival 2024 Opening Remarks
駐日アイルランド大使 デミアン・コール Ambassador Damien Cole, Embassy of Ireland
6/4(火)19:00『アイリッシュパブ』(The Irish Pub)
上映後:アイルランド音楽ライブイベント After Screening : Irish Music Event
6/6(木)19:00『シェイン世界が愛する厄介者のうた』(Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan)
上映後:トークイベント After Screening : Talk Event ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)Peter Barakan (Broadcaster)
6/17(金)19:00『まずは踊れ』(Dance First)
上映後:トークイベント After Screening : Talk Event 岡室美奈子さん(早稲田大学文学学術院教授)
Minako Okamuro(Professor of the Faculty of Letters, Arts and Sciences, Waseda University)
6/13(木)19:00『ザ・デッド「ダブリン市民』よりデジタルリマスター版』(The Dead)
上映後:ブルームズデー記念イベント予定。詳しくは映画祭HPをご確認ください。 After Screeing : Bloomsday Event
(ブルームズデーとは…アイルランド出身の作家ジェイムズ・ジョイスとその代表作『ユリシーズ』を祝う日(6月16日))
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